目次
リシン仕上げ外壁とは
リシン仕上げの概要
リシン仕上げとは、モルタル壁の表面を吹き付け材で仕上げる方法です。よく使われる仕上げ方法で、独特のザラザラとした質感が特徴です。リシン仕上げは、その見た目だけでなく、耐久性や通気性にも優れていることから、住宅の外壁材として広く採用されています。
リシン仕上げの種類
リシン仕上げには「リシン吹き付け」と「弾性リシン」の2つの主要な種類があります。リシン吹き付けは、一般的なリシン仕上げで、モルタルに砂や石などを混ぜて吹き付ける方法です。一方、弾性リシンは、ゴムや樹脂などの弾性素材を配合したリシンで、ひび割れに強いのが特徴です。
リシン仕上げのメリット
リシン仕上げは、工事費用が比較的安く、通気性が高いため、湿気の多い地域に適しています。また、表面がザラザラしているため、汚れが付きにくく、雨水も流れやすいというメリットもあります。さらに、リシン仕上げは、さまざまな色や模様に仕上げることができ、デザイン性の高い外壁を実現できます。
リシン仕上げ外壁を塗装する際の注意点
高圧洗浄の重要性
リシン仕上げ外壁を塗装する前に行う高圧洗浄は、凹凸内部の汚れをしっかりと取り除くために不可欠です。リシン仕上げは、表面がザラザラしているため、汚れが溜まりやすく、高圧洗浄で丁寧に汚れを落とすことで、塗料の密着性を高め、塗装の耐久性を向上させることができます。
ひび割れ補修の方法
リシン仕上げの外壁は、経年劣化によってひび割れが発生することがあります。浅いひび割れと深いひび割れの補修方法には異なる手順があります。浅いひび割れは、専用のシーリング材で埋めれば問題ありません。しかし、深いひび割れは、モルタルを補修する必要があるため、専門業者に依頼することをおすすめします。
仕上げ塗料の選定
リシン仕上げ外壁の塗装には、さまざまな種類の塗料が使用されます。ひび割れの再発を防ぐために、弾性のある塗料を使用することが推奨されます。弾性塗料は、伸縮性に優れているため、外壁の動きに追従し、ひび割れの発生を抑える効果があります。また、耐久性や防汚性、防カビ性などの機能を備えた塗料を選ぶことも重要です。
外壁塗装の一般的な流れ
足場設置
塗装作業を安全に行うために、まず足場を設置します。足場は、作業員が安全に外壁にアクセスできるようにするための重要な設備です。足場の設置には、専門知識と技術が必要となるため、専門業者に依頼することをおすすめします。
養生
塗装しない部分をビニールシートなどで覆い、塗料が飛び散らないようにします。養生は、塗装作業中に周囲を汚染することから守るための重要な作業です。養生をしっかり行うことで、美しい仕上がりを実現することができます。
下地補修
高圧洗浄のあとに細かいひび割れなどを補修し、塗料の密着を良くします。下地補修は、塗装の耐久性を高めるために重要な作業です。下地をしっかりと補修することで、塗料が剥がれにくくなり、長持ちする塗装を実現できます。
塗装
下塗り、中塗り、上塗りの順で塗装を行い、塗料がしっかりと定着するようにします。下塗りは、塗料の密着性を高めるための重要な工程です。中塗りは、下塗りを覆い、上塗りのためのベースとなる層を作ります。上塗りは、外壁の仕上げとなる層で、色や質感、機能性を決める重要な工程です。
リシン仕上げのメンテナンス方法
定期的なチェック
ひび割れや汚れがないか、定期的に外壁をチェックすることが重要です。リシン仕上げの外壁は、経年劣化によってひび割れや汚れが発生することがあります。定期的なチェックを行い、早期に問題を発見することで、大きな修理費用やトラブルを防ぐことができます。
汚れの除去
カビやコケなどの汚れが発生した場合は、早めに除去することで外壁の劣化を防ぎます。リシン仕上げの外壁は、表面がザラザラしているため、汚れが溜まりやすく、カビやコケが発生しやすいです。汚れを放置すると、外壁の美観を損なうだけでなく、外壁の劣化を早める原因となります。
クラック（ひび割れ）の補修
クラックが見つかった場合は、早めに補修することで、大きなダメージを防ぐことができます。リシン仕上げの外壁は、経年劣化によってクラックが発生することがあります。クラックを放置すると、雨水が浸入し、外壁内部の腐食やシロアリ被害などの原因となる可能性があります。
リシン仕上げの塗り替えコストについて
塗り替え費用の目安
リシン仕上げ外壁の塗り替えには、一般的に1平方メートルあたりの費用がかかります。その費用は塗料の種類や塗装面積によって異なります。使用する塗料の種類によって、価格が大きく変わるため、事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。
コストパフォーマンスの良い塗料
コストパフォーマンスに優れた塗料を選ぶことで、長期間にわたり美しい外観を保つことが可能です。塗料には、耐久性や防汚性、防カビ性などの機能が備わっているものがあります。これらの機能を備えた塗料を選ぶことで、塗り替えの回数を減らし、長期的にコストを抑えることができます。
追加費用が発生するケース
掻き落とし仕上げなどの特別な仕上げ方法を選ぶ場合、追加の費用が必要となることがあります。リシン仕上げには、さまざまな仕上げ方法があります。掻き落とし仕上げは、リシンを掻き落として凹凸を出し、独特の風合いを出す仕上げ方法です。このような特別な仕上げ方法を選ぶ場合は、追加の費用が発生します。
まとめ
リシン仕上げの外壁は、その特徴を理解し正しくメンテナンスすることで、長期間美しい状態を保つことができます。塗り替えの際には、専門業者に依頼して適切な手順で作業を行うことが大切です。専門業者であれば、適切な塗料の選定や施工方法をアドバイスしてくれるため、安心して外壁塗装を任せられます。
