外壁塗装の訪問販売に騙されないためのポイントと断り方を解説!

外壁塗装

近年、外壁塗装の訪問販売に関するトラブルが急増しています。消費者庁や国民生活センターには、訪問販売による外壁塗装に関する相談が相次いでおり、その数は年々増加中です。特に、高齢者世帯や単身世帯からの相談が多く、悪徳業者による被害が深刻化しています。この記事では、外壁塗装の訪問販売に騙されないための注意点やセールスにあった時の断り方を解説します。

外壁塗装訪問販売の基本知識

なぜ外壁塗装は訪問販売での契約が行われるのでしょう?そもそも外壁塗装とはどんなことをするのでしょうか?ここでは、外壁塗装訪問販売の基礎知識について見ていきます。

  • 外壁塗装とは?
  • 訪問販売の仕組みと目的
  • なぜ、外壁塗装の訪問販売が増えているのか?

それでは、詳しくみていきましょう。

外壁塗装とは?

外壁塗装とは、建物の外壁を保護し、美観を保つために行う施工のことです。外壁は紫外線や雨風などの外的要因で劣化が進むため、定期的な塗装が必要です。外壁塗装には、防水効果や断熱効果を高める役割があり、ひび割れや剥がれを防ぐことができます。また、適切な外壁塗装は建物の寿命を延ばし、修繕コストを削減する効果も期待できます。外壁の劣化が気になる場合は、早めに専門業者へ相談することが重要です。

訪問販売の仕組みと目的

外壁塗装の訪問販売は、営業スタッフが直接家庭を訪問し、外壁の状態を確認しながら塗装工事を提案する販売方法です。訪問販売の目的は、外壁の劣化に気づいていない顧客に対して、早期にメンテナンスの必要性を伝え、工事契約を獲得することです。しかし、近年では外壁塗装の悪徳業者による詐欺被害も多発し、問題になっています。訪問販売を受けた際は、複数の業者から見積もりを取ることが推奨されます。

なぜ、外壁塗装の訪問販売が増えているのか?

訪問販売による外壁塗装が増加している背景には、住宅の老朽化と外壁塗装の需要増加が大きく影響しています。特に築20年以上の住宅では、外壁の劣化が進み、修繕が必要となるため、訪問販売業者にとってターゲットになりやすい状況です。また、インターネットやテレビで外壁塗装やリフォームの重要性が広く伝えられており、専門知識を持たない消費者が訪問販売業者に頼るケースが増えています。加えて、営業手法として、焦燥感を煽るセールストークが使われることも、トラブルを引き起こす要因となっています。

悪質業者との出会いを避けるために

できることなら、悪質業者からの訪問販売されることは避けたいですよね。しかし、外壁塗装の悪質な訪問販売は、年々増えているので、いつやってくるかわかりません。悪質業者だと見抜くために、訪問販売の手口と注意点を紹介します。

  • 訪問販売でよくある手口
  • 業者選びのポイントと注意点

それでは、詳しく見ていきましょう。

訪問販売でよくある手口

外壁塗装の訪問販売でよくある手口には、「今だけ特別価格」「近所で工事中なので安くできます」といったセールストークが挙げられます。これにより、顧客に早急な契約を迫り、焦燥感を煽ることが狙いです。また、外壁に軽度の不具合を過剰に指摘し、必要以上の工事を提案するケースも少なくありません。訪問販売で契約を急ぐ前に、信頼できる業者かを確認することが重要です。

業者選びのポイントと注意点

外壁塗装の訪問販売で業者を選ぶ際のポイントは、信頼性と実績です。まず、複数の業者から見積もりを取得し、価格や提案内容を比較することが大切です。また、会社の実績や口コミ、資格(塗装業許可など)を確認し、透明性のある業者を選びましょう。訪問販売で契約する前に、冷静に情報を収集し、慎重に判断することが重要です。契約する場合は、その場ですぐに契約することは避け、後日改めて契約すると検討の時間がしっかり持てるので安心できます。実店舗を持っている業者もリスクは低いと言えます。

悪質業者の特徴とは?

外壁塗装の訪問販売を行う業者の中には、消費者を騙して高額な費用を請求したり、質の悪い工事を行ったりする悪質業者も存在します。悪質業者は、次のような特徴を持つことが多いです。

  • 工事の質が悪い
  • セールスマンの態度がが威圧的
  • 不当に高額な費用を請求される
  • 契約後に、追加料金を請求される
  • 工事が雑で、仕上がりが悪い

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

工事の質が悪い

訪問販売で外壁塗装を依頼したところ、工事が雑で、仕上がりが悪かったという被害事例は数多く報告されています。例えば、塗装のムラや剥がれ、塗料の乾燥不足などが挙げられます。このような質の悪い工事は、見た目の悪さだけでなく、建物の耐久性にも悪影響を及ぼします。 また、悪質業者は、安い価格で契約を誘い込み、実際には質の悪い材料を使用したり、工事を手抜きしたりすることがあります。そのため、一見安く見える見積もりでも、後々高額な費用がかかる可能性があります。

セールスマンの態度が威圧的

訪問販売のセールスマンの中には、威圧的な手口で契約を迫る者もいます。例えば、顧客の年齢や状況を考慮せず、契約を急がせるような言葉で脅迫したり、契約を拒否すると、執拗に粘着したりすることがあります。 このような強引なセールスマンに遭遇した場合は、冷静に対処し、契約を急かされないようにすることが重要です。必要であれば、家族や友人などに相談したり、消費者相談窓口に連絡したりすることも有効です。

不当に高額な費用を請求される

訪問販売では、不当に高い費用を請求されるケースも少なくありません。例えば、必要のない工事を追加で請求されたり、本来の価格よりも大幅に高い金額を請求されたりすることがあります。 悪徳業者は、顧客の知識不足につけ込み、高額な費用を請求することがあります。そのため、契約前に必ず見積書の内容をしっかりと確認し、不明な点は質問することが重要です。

契約後に、追加料金を請求される

訪問販売では、契約後に追加料金を請求されるケースもあります。例えば、当初の見積書には含まれていなかった工事が、後から必要になったと説明され、追加料金を請求されてしまうのです。 悪徳業者は、契約後に追加料金を請求することで、顧客からさらに多くの利益を得ようとする場合があります。そのため、契約前に、追加料金が発生する可能性について、しっかりと確認しておくことが重要です。

しつこい営業への断り方と対処法

万が一、悪質な訪問販売にあったとしても、きちんと断り、対処をすれば被害にあうことはありません。ここでは、悪質業者の見抜き方ときちんと断る方法について解説します。

  • 営業マンのセールストークを見抜く
  • 断り方の基本マナー
  • もし、契約してしまったら

それでは、詳しく見ていきましょう。

営業マンのセールストークを見抜く

外壁塗装業者の悪徳セールスを見抜くには、いくつかのポイントに注意が必要です。まず、「今だけ特別価格」や「すぐに契約しないと値上がりする」といった焦らせるセールストークには要注意です。さらに、外壁の軽い汚れや小さなひび割れを過剰に指摘し、必要以上の工事を提案してくる業者も疑うべきです。見積もりが極端に安すぎる場合もリスクが高く、後で追加費用を請求されることがあります。必ず複数の見積もりを取り、信頼できる業者を選びましょう。

断り方の基本マナー

外壁塗装業者の悪徳セールスを断る際は、冷静かつ明確に対応することが重要です。まず、「すぐには決められません」「他の業者とも比較したいので検討します」といった理由をはっきりと伝え、契約を急かされても焦らず毅然とした態度を取ることがポイントです。また、「家族や専門家と相談します」と言うことで、個人的な判断を避ける形で断るのも有効です。強引なセールスに対しては、毅然と「お断りします」と明確に伝え、必要なら訪問をお断りすることが大切です。

もし、契約してしまったら

契約した後に悪質業者だとわかったとしても対処法があります。クーリングオフ制度とは、訪問販売や電話勧誘販売などで契約した場合、契約日から8日以内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。 クーリングオフ制度を利用するには、書面で契約解除の意思表示を行う必要があります。契約書に記載されているクーリングオフに関する説明をよく読み、対応しましょう。また、必要であれば、消費者相談窓口で、トラブルに関する相談やアドバイスを受けることができます。 消費者相談窓口の連絡先は、消費者庁のホームページや電話帳などで確認できるのでチェックしておきましょう。

まとめ

外壁塗装の訪問販売は、トラブルに巻き込まれるとリスクが高いです。安全な外壁塗装を行うためには、慎重な業者選びと契約前のチェックが重要です。訪問販売に惑わされず、信頼できる業者と適切な費用で外壁塗装を行いましょう。 

関連記事

特集記事

TOP